ネットショップのおすすめは?BASE・STORES・Shopifyなど5社を料金で比較
ネットショップのおすすめは、月の売上がいくらかで決まります。 まだ売れるか分からないなら、初期費用も月額も0円で、売れたときだけ手数料を払うBASE、STORES、カラーミーショップのフリー系プランのどれかです。月の売上が安定して十数万円を超えてきたら、月額を払って手数料率を下げるShopify、カラーミーショップのレギュラー、STORESのスタンダードのほうが手元に残ります。海外にも売るならShopifyが候補の先頭です。
検索上位にあるのは、ショップ構築サービスの代理店の記事、Q&Aサイト、動画です。どの記事も「人気ランキング」の形を取っていて、肝心の手数料がいつ読まれた数字なのか書いていません。この記事は、各社の料金ページを2026年10月6日に読み、その日の数字だけで比べます。読めなかった数字は書きません。
先に押さえる「2つの型」と「モール」
ネットショップのサービスは、料金の取り方で2つに分かれます。
- 売れたときに払う型:初期費用0円、月額0円。売れた注文ごとに決済手数料とサービス利用料を払います。売れなければ費用は出ません。
- 月額を払う型:毎月の固定費を払う代わりに、売れたときの手数料率が低くなります。売上が増えるほど、固定費の割合が小さくなります。
この2つは、どちらも自分の店を建てるサービスです。これとは別に、楽天市場やYahoo!ショッピングのようなモールがあります。モールはすでに買い手が集まっている場所に出店する形で、集客はモールが担い、その分の出店料や売上に応じた手数料を払います。「三大ネットショップは?」という問いで出てくる楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングは、このモール側です。
モールの出店料は、この記事を書いた日に各社の出店案内を読めなかったため、数字を書きません。モールを検討するなら、出店案内のページを読んだ日付つきで確認してください。この記事が数字で比べるのは、自分の店を建てる5社です。
比較表:7プランを同じ列で並べる(2026年10月6日時点)
表の金額は各社の料金ページの表記をそのまま写しています。税込表記のものは税込です。「以上」とあるのは、決済方法によって率が上がる場合があることを、各社が「~」で示しているものです。
| サービス・プラン | 初期費用 / 月額 | 売れたときの手数料 | 料金ページが案内する対象 |
|---|---|---|---|
| BASE スタンダード | 0円 / 0円 | 決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3% | 「売れるまで無料」で小さく始める人 |
| BASE グロース | 0円 / 16,580円(年払いの月額換算。月払いは19,980円) | 決済手数料2.9%、サービス利用料0円 | 売上が増えた人 |
| STORES フリー | 0円 / 0円 | 決済手数料5.5%以上 | はじめてのネットショップ、スモールスタート |
| STORES スタンダード | 0円 / 3,300円(年間契約。月額契約は3,960円) | 決済手数料3.6%以上 | 売れるほど得に、チームでの運営 |
| カラーミーショップ フリー | 0円 / 0円 | 決済手数料6.6%+30円以上 | はじめてEC、月商10万円以下 |
| カラーミーショップ レギュラー | 3,300円 / 4,950円 | 決済手数料3.4%以上、販売手数料0円 | 無料カートの次、月商30万円を目指す |
| Shopify Basic | 0円 / 4,850円(年払いは月額換算3,650円) | カード手数料3.55%、外部決済の取引手数料2% | 個人事業主 |
| MakeShop プレミアム | 11,000円 / 13,750円 | 決済手数料3.19%(カード区分ごとに月50万円以上の条件つき)、販売手数料0円 | 本格ECを始めたい法人 |
表にない注意点を、各社のページから補います。
- BASE:PayPay、Amazon Pay、PayPalで支払われた注文は、決済手数料にシステム手数料相当額1%が加算されます。売上は申請から10営業日で入金され、「最速振込」なら最短で当日も可能とあります。
- STORES:PayPal、あと払い(ペイディ)、楽天Pay、PayPay残高、Amazon Pay、キャリア決済などは、フリープランで6.5%、スタンダードプランで4.6%です。通常の入金は翌月末で、翌日振込の「スピードキャッシュ」は別途振込手数料275円と手数料(スタンダード1.5%、フリー3.5%)がかかります。
- カラーミーショップ:決済手数料は決済プラン「カラーミーペイメント」を契約した場合の参考値で、決済サービスの利用には別途決済代行会社との契約が必要です。ラージプランは月額9,595円で3.19%以上、プレミアムプランは月額39,600円(長期契約で35,640円から)、初期費用22,000円で2.99%以上です。
- Shopify:Basicの3.55%は国内の標準カードの率で、JCBも3.55%、Amexと海外のカードは3.9%です。上位プランはGrowが月払い13,500円で3.4%、Advancedが58,500円で3.25%です。最初の3日間は料金がかからず、その後3か月間は月額150円で使えると料金ページにあります。
- MakeShop:決済手数料の3.19%は、VISA/Mastercardと、JCB/American Express/Dinersのそれぞれで決済金額が月50万円以上の場合の率です。makeshopペイメントの月額費用は1,650円です。
計算で決める:客単価5,000円の注文1件で見る
率の違いは、1件の注文に当てはめると分かりやすくなります。5,000円の注文1件で、各プランに払う金額を計算します(月額は別)。
- BASE スタンダード:5,000円 × 3.6% = 180円、+40円で220円。サービス利用料 5,000円 × 3% = 150円。合計370円、月額0円。
- STORES フリー:5,000円 × 5.5% = 275円、月額0円。
- カラーミーショップ フリー:5,000円 × 6.6% = 330円、+30円で360円、月額0円。
- Shopify Basic:5,000円 × 3.55% = 約178円、月額4,850円(月払い)。
- カラーミーショップ レギュラー:5,000円 × 3.4% = 170円、月額4,950円。
- STORES スタンダード:5,000円 × 3.6% = 180円、月額3,300円(年間契約)。
月額型が得になる分かれ目は、1件あたりの差額で月額を割ると出ます。BASEのスタンダードとShopify Basic(月払い)なら、1件あたり370円と178円の差は約192円。4,850円 ÷ 192円 ≈ 25件。客単価5,000円なら月商およそ13万円を超えたあたりで、Shopifyのほうが安くなります。STORESのフリーとスタンダードなら、差額は1件あたり95円で、3,300円 ÷ 95円 ≈ 35件、月商およそ17万円です。
この計算は、客単価が上がるほど月額型に有利に、下がるほど売れたときに払う型に有利に動きます。自分の客単価と見込みの件数で、同じ式をなぞってください。
向いている人で選ぶ:各社が自分で書いていること
料金だけでなく、各社が料金ページで誰に向けて書いているかも判断材料になります。自社の説明なので、誇張は差し引いて読んでください。
BASEは、スタンダードプランを「売れるまで無料。小さくはじめて、リスクを抑える」と説明し、決済方法について「面倒な申し込みや手続き、審査が不要」としています。あと払い、クレジットカード、コンビニ決済・Pay-easy、キャリア決済、銀行振込、PayPay、Amazon Pay、PayPalが並びます。
STORESは、フリープランを「はじめてのネットショップやスモールスタートに」、スタンダードプランを「売れるほどおトクに、チームでの運営にも最適」としています。実店舗がある人向けに、スタンダードならキャッシュレス決済やPOSレジの有料版を追加料金なしで使える、と案内しています。
カラーミーショップは、「販売手数料0円だから、売上が伸びるほど手元に残る」を軸に、レギュラーを月商30万円、ラージを月商100万円、プレミアムを月商300万円以上の目標で分けています。レギュラーとラージには30日間の体験期間があります。
Shopifyは、Basicを「個人事業主に最適」、Growを「小規模チームに最適」、Advancedを「グローバル展開に」としています。海外販売の前提が料金体系に入っているのが他社との違いで、Shopifyとは何かとShopifyの手数料の記事で仕組みを詳しく扱っています。
MakeShopは、プレミアムプランを「本格ECを標準機能で始めたい法人企業様向け」、エンタープライズプランを「独自要件・大規模運用・外部連携向け」(月額55,000円から)としています。15日間の体験期間があります。
「月額0円」で見落としやすいこと
売れたときに払う型は、始めるときの費用がないぶん、別のところで差が出ます。
- 決済方法によって率が変わる。 表の率は最も低い決済方法のもので、PayPayやあと払いは各社とも率が上がります。買い手が使う決済方法の内訳で、実際の率は変わります。
- 入金までの日数。 BASEは申請から10営業日、STORESは通常翌月末です。仕入れの支払いが先に来る商売では、この差が資金繰りに効きます。
- 1件あたりの固定額。 BASEの40円、カラーミーショップの30円は、客単価が低いほど率として重くなります。1,000円の商品なら40円は4%です。
- 上のプランへの移行は、売れてから。 各社ともプラン変更は後からできる設計です。最初から月額型を選ぶ理由は、売上の見込みがあるか、月額型にしかない機能が要るかのどちらかです。
どの土台でも先に決まる「売れる商品」
土台の料金差は、売れた注文1件につき数十円から数百円です。売れる商品がなければ、その差は発生しません。
順番としては、土台を決める前に、同じ商品を扱う店が実際に売れているかを見るほうが結果に効きます。日本のShopifyストアがどんな店で、何を売り、どの広告チャネルを使っているかは日本のShopifyストアのデータレポートにまとめています。特定の店の実売を見たいときは、店のURLを入れると推定の販売数と売上の推移が並ぶ Shopify Sales Tracker のような、実売を見る道具を使います。表示は推定値なので、傾向を読むためのものです。
店を開いたあとに売れない原因の切り分けはShopifyで売れないときの診断で扱っています。在庫を持たずに売る形を考えているなら、国内のフリマアプリやモールでは規約の壁があることをメルカリの無在庫販売の記事で先に確認してください。
結論:3つの問いで決める
- 月商の見込みはあるか。 ないなら月額0円の型(BASE スタンダード、STORES フリー、カラーミーショップ フリー)。あるなら月額型(Shopify Basic、カラーミーショップ レギュラー、STORES スタンダード)。分かれ目の目安は、客単価5,000円で月商13万円から17万円。
- 海外に売るか。 売るならShopifyを先に見る。
- 買い手を自分で連れてこられるか。 こられないなら、自社ショップよりモールへの出店を検討する。ただしモールの出店料は、出店案内を読んだ日付つきで確認する。
料金はこの記事を書いた2026年10月6日の読み取りです。各社とも料金は変わるので、申し込む前に料金ページの日付と金額を自分の目で確かめてください。
よくある質問
ネットショップはどこがいいですか。
売上の規模で答えが変わります。まだ売れるか分からない段階なら、初期費用も月額も0円で、売れたときだけ手数料を払うBASEのスタンダードプラン、STORESのフリープラン、カラーミーショップのフリープランのどれかです。月の売上が安定して十数万円を超えてきたら、月額を払って手数料率を下げるShopify Basic、カラーミーショップのレギュラー、STORESのスタンダードのほうが手元に残る金額が増えます。海外にも売るつもりがあるなら、海外展開を前提にしたプランを持つShopifyが候補の先頭に来ます。
ネットショップで人気があるのはどれですか。
この記事は利用者数の順位をつけません。各社が公表している数字は集計の基準が違い、並べて比べると誤解を生むからです。代わりに、料金ページに書かれている「向いている人」を引用します。BASEは「売れるまで無料」のスタンダードプラン、STORESはフリープランを「はじめてのネットショップやスモールスタートに」、カラーミーショップはレギュラープランを「無料カートの次に、月商30万円を目指すなら」、Shopifyは Basic を「個人事業主に最適」、MakeShopはプレミアムプランを「本格ECを標準機能で始めたい法人企業様向け」と案内しています。
三大ネットショップとは何ですか。
日本で「三大」と呼ばれるのは、ふつう楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングという大型のモールです。これらは自分の店を建てるサービスではなく、すでに買い手が集まっている商店街に出店する形で、集客をモールが担う代わりに出店料や売上に応じた手数料を払います。この記事が比較しているBASE、STORES、カラーミーショップ、Shopify、MakeShopは、自分の店を建てるサービスで、集客は自分でする代わりに、売上に対する手数料は低めです。どちらが良いかではなく、買い手を誰が連れてくるかの違いです。
一番売れるネットショップはどれですか。
土台で売上が決まるわけではないので、この問いには答えられません。同じ商品を同じ価格で出しても、買い手が集まっている場所(モール)と、自分で集客する場所(自社ショップ)では、最初の売れ方は違います。ただしモールは手数料が高く、自社ショップは集客費用がかかります。売れるかどうかを先に確かめたいなら、月額0円のサービスで小さく出してみるか、すでに同じ商品を売っている店の実売を見るほうが、ランキングを探すより早く答えが出ます。
ShopifyとBASEはどちらがいいですか。
月の売上で分かれます。BASEのスタンダードプランは月額0円で、売れたときに決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%がかかります。Shopify Basicは月払い4,850円でカード手数料3.55%です。客単価5,000円の注文で比べると、BASEは1件あたり370円、Shopifyは1件あたり約178円と月額4,850円です。差額の1件あたり約192円で月額4,850円を割ると約25件、つまり月商およそ13万円がおおよその分かれ目です。それより少ないならBASE、多いならShopifyのほうが残ります。海外に売る、アプリで機能を足す、といった要件があるなら、金額とは別にShopifyを選ぶ理由になります。
個人でネットショップを開くには何が必要ですか。
サービスへの登録自体は、メールアドレスがあれば始められるものがほとんどです。ただし、ネットで物を売る以上、特定商取引法の通信販売に当たるため、販売価格と送料、代金の支払時期と方法、商品の引渡時期、事業者の氏名・住所・電話番号、返品に関する事項の表示が必要です(消費者庁)。さらに、仕入れた中古品や新品を転売する形なら古物商許可の話が出てきます。この点は物販の副業の記事で整理しています。