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日本のShopifyストア912店のデータ:規模、広告、越境の実態

「Shopifyの事例」で調べると、出てくるのは10店ほどを選んだ紹介記事です。どの記事にも、日本にShopifyストアが何店あり、そのうち何店が売れていて、何店が広告を出しているのかは書いてありません。

このページはその数字です。ZIK Analyticsが運用するZIK Marketplace Index(ZMI)のShopifyデータから、国が日本として登録されている912店、416,660点の商品を、2026年9月21日時点で集計しました。店数はドメインの数、商品数は商品IDの数で数えています。同じ商品が複数回記録されている分は、数えていません。

912店のうち、直近30日に売れたのは653店

追跡している912店のうち、直近30日に少なくとも1商品が売れた店は653店です。全体の71.6%にあたります。

売れた商品は80,709点です。売れている店では、カタログのうち中央値で**45.9%**の商品に30日以内の販売があります。つまり、動いている店は在庫の半分近くが回っていて、残りの半分は動いていません。

項目
追跡しているストア912店
直近30日に売れたストア653店、全体の71.6%
追跡している商品416,660点
直近30日に売れた商品80,709点
売れている店で、30日以内に売れた商品の割合(中央値)45.9%

なお、ここでの「売れた」は推定値です。ZMIのShopifyデータは、ストアの動きから販売数を推定しています。取引の記録そのものではないため、金額はこのページには載せていません。

売れている店の56.7%がMeta広告を出している

売れている653店について、広告の出稿を見ます。

広告チャネル店数売れている店に占める割合
Meta広告(FacebookとInstagram)370店56.7%
Pinterest広告10店1.5%
TikTok広告2店0.3%
Snapchat広告0店0%
いずれかの広告381店58.3%

日本のShopifyストアの広告は、ほぼMeta広告に集中しています。TikTok広告を出している店は912店の中で2店しかありません。

Shopifyで売れない理由としてよく挙がる「集客不足」は、この数字の裏返しです。売れている店の6割近くが、広告で人を連れてきています。Shopifyはモールではないので、集客は店が自分で用意するものです。

無在庫でも単品でもない:日本のShopifyはカタログ型

Shopifyというと無在庫販売や、1つの商品だけを売る店を思い浮かべる人がいます。日本のデータでは、それは少数派です。

店の型店数売れている店に占める割合
無在庫と判定された店2店0.3%
単品販売の店9店1.4%
プリントオンデマンドの店1店0.2%

売れている653店のほぼすべてが、自社の商品を並べるカタログ型の小売です。海外でよく語られる「1商品を広告で売り切る」型の店は、日本のShopifyではほとんど見つかりません。

無在庫転売を考えている人にとって、これは競争相手の数を示す数字でもあります。日本のShopifyで無在庫型の店は、競合として存在していないに等しい状態です。

規模:中央値は89商品

912店のカタログの商品数を並べると、中央値は89商品です。4分の1の店は31商品以下、4分の3の店は298商品以下、上位1割は937商品以上です。最大は16,900商品です。

カタログの商品数店数
1から10商品89店
11から50商品238店
51から200商品289店
201から1,000商品209店
1,001商品以上87店

小さな店が多いというより、中規模の店が厚い分布です。50商品以下の店が327店ある一方で、200商品を超える店も296店あります。

最も大きなカタログを持つ10店

「日本でShopifyを導入している企業は」という問いに、データで答えるとこうなります。商品数の多い順です。売上の順ではありません。

ドメイン商品数通貨広告
shop.crossfield-design.jp16,900Meta
animate.shop16,807Meta
brandshop-reference-jp.com11,747Meta
wondernoah.com9,303米ドルMeta
pasoden.com8,914なし
francfranc.com8,287Meta
ribbons.jp8,087なし
ichika-wasou.jp7,985Meta
champ-sys.jp7,669Meta
bushiroad-store.com7,513Meta

アニメ関連の物販、インテリア、ブランド品、着物、カードゲーム。Shopifyは日本では小規模事業者だけの仕組みではなく、数千から1万点を超えるカタログを持つ小売にも使われています。 10店のうち8店がMeta広告を出しています。

ZIK AnalyticsのShopify Store Finder画面:国、言語、通貨、販売期間などでストアを絞り込み、店ごとの商品数や広告チャネルを一覧で見る。表示は英語のアプリ画面で、販売数は推定値

ZIK AnalyticsのShopify Store Finderでは、この一覧を国で絞って見られます。上の表はその集計です。なお現時点でアプリの表示は英語のみで、日本語表示には対応していません。

越境:米ドル建て20店、英語のストア87店

912店の通貨と言語を見ると、海外向けに使われている店が少数ながらあります。

店数割合
円建て888店97.4%
米ドル建て20店2.2%
その他の通貨3店0.3%
日本語のストア823店90.2%
英語のストア87店9.5%
中国語のストア2店0.2%

英語で構築されたストアが1割近くあります。米ドル建てはさらに少なく、20店です。海外の買い手に売る場合、Shopifyは複数の通貨で販売できる仕組みを持っていますが、日本の店でそれを使っているのはごく一部です。

日本から海外に売ることを考えているなら、順番は越境ECの記事にまとめてあります。何を売るかを、売り先の実績で決めるところからです。

この数字の読み方

データには限界があります。読み方を4つ書いておきます。

  • 販売数は推定値です。 ストアの動きから推定しているため、動きの少ない店では実際より多く、規模の大きな店では実際より少なく出ることがあります。このページに売上の金額や順位を載せていないのはそのためです。
  • 店数と商品数は数えた値です。 ドメインの数と商品IDの数で、同じ商品の重複記録は除いています。
  • 2026年9月21日時点の集計です。 月ごとに更新します。更新日はページの上部にあります。
  • 国が日本として登録されているストアだけです。 日本の事業者が海外の国として登録している店は含まれません。

まとめ

日本のShopifyストアは912店、そのうち653店が直近30日に売れています。売れている店の56.7%がMeta広告を出し、無在庫型は0.3%、単品販売は1.4%。中央値89商品のカタログ型の小売が主流で、1万点を超えるカタログを持つ店もあります。

Shopifyの事例を10店見るより、912店の分布を見るほうが、自分の店がどこに立っているかは分かります。

よくある質問

日本でShopifyを導入している企業はどこですか。

本文の表に、カタログの商品数が最も多い10店を載せています。アニメ関連の物販、インテリア、ブランド品、カードゲームなど、規模の大きな小売です。売上の順ではなく、商品数の順です。

日本のShopifyストアはどれくらい広告を出していますか。

直近30日に売れた653店のうち、381店(58.3%)が何らかの広告を出しています。ほとんどがMeta広告で、370店(56.7%)です。TikTok広告は2店しかありません。

無在庫販売の店はどれくらいありますか。

無在庫と判定された店は2店(0.3%)、単品販売の店は9店(1.4%)です。日本のShopifyストアの大半は、自社の商品を並べるカタログ型の小売です。

このデータの出所は何ですか。

ZIK Analyticsが運用するZIK Marketplace Index(ZMI)のShopifyデータで、国が日本として登録されているストアを2026年9月21日時点で集計したものです。店数はドメインの数、商品数は商品IDの数で数えています。

売上のランキングはありますか。

このページには載せていません。Shopifyストアの売上は推定値で、規模の大きな店ほど実際より少なく出る傾向があるためです。載せているのは、数えられる数字だけです。