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ヤフオクの手数料:落札10%が何にかかり、何にかからないか

ヤフオクに出品して払う手数料の中心は、商品が落札されたときの落札システム利用料10%(税込)です。出品そのものは特定カテゴリを除いて無料で、月額の固定費もありません。 そして10%の計算対象は落札代金だけで、買い手から受け取った送料は含まれません。料率はすべて2026年10月9日にYahoo!オークションの公式ヘルプで確認したものです。

「ヤフオク 手数料」で検索すると、10%という数字はすぐに出てきます。出てこないのは、その10%が何にかかるのか、取引が流れたときにもかかるのか、そして落札者に負担させてよいのかです。この記事はYahoo!オークションのヘルプに書かれていることだけを使って、その3つに順番に答えます。

料率は改定されます。この記事の数字は2026年10月9日時点のもので、出品前に公式ヘルプで確認してください。

この記事が扱うのは、個人のYahoo! JAPAN IDで出品する場合の料金です。ストアアカウント(Yahoo!オークション ストア出品)はYahoo!ショッピングの出店契約にもとづく別の料金体系なので、この記事では扱いません。

出品者にかかる手数料の一覧

Yahoo!オークションのヘルプは、出品者の費用を次のように分けています。

料金いつ発生するか金額(2026年10月9日時点)
落札システム利用料出品した商品に落札者がついたとき落札代金の10%(税込)
出品システム利用料特定カテゴリの一部に出品したときだけ3,080円(税込)。それ以外のカテゴリは無料
出品取消システム利用料入札があったオークションを取り消したとき1出品あたり550円(税込)。一部カテゴリは3,080円(税込)
配送サービス利用料おてがる配送で発送したとき実際にかかった宅配料金(Yahoo!オークションの料金表による)
注目のオークションの利用料オプションを設定したとき(1日あたりの設定金額 × 残り日数)+消費税
あなたへのおすすめコレクションの利用料このオプション経由で落札されたとき(落札価格 × 設定料率)+消費税
LYPプレミアム会員費特定カテゴリに出品する場合は登録が必要対象プランの会員費(LYPプレミアムの料金ページを参照)

月額の固定費は、この一覧にありません。 継続して発生しうるのはLYPプレミアムの会員費だけで、それが必要になるのは特定カテゴリを扱う場合です。会員費の金額はLYPプレミアム側の料金ページにあり、Yahoo!オークションのヘルプには書かれていないため、この記事では金額を書きません。

買い手の側は別の扱いです。ヘルプによると、入札者と落札者にYahoo!オークションの利用料はかかりません。例外は、コンビニ支払いや特定カテゴリの取引でかかるYahoo!かんたん決済の決済手数料と、鑑定サービスを使ったときの鑑定料です。どちらも金額はヘルプの別ページにあり、この記事では金額を書きません。

落札システム利用料10%:計算対象は落札代金だけ

送料は計算に入らない

ここが、この記事でいちばん伝えたい点です。Yahoo!オークションのヘルプは、計算対象をはっきり限定しています。

落札システム利用料は、Yahoo!かんたん決済の「落札代金」に対して計算しています。送料として支払われた代金は含みません。

3,000円の商品を、送料600円の買い手負担で売ったとします。10%がかかるのは3,000円だけなので、手数料は300円です。600円には1円もかかりません。

eBayはこれと逆です。 eBayの料金ページは、落札手数料の計算対象を「商品価格、手数料、買い手に請求した送料、売上税、その他の適用される料金の合計」と定義しています(2026年10月9日閲覧)。eBayでは送料を価格に含めても別に請求しても手数料は同じですが、ヤフオクでは送料を別に請求するほうが手数料は安くなります。送料無料にして価格に乗せると、その分にも10%がかかるからです。

ただし、おてがる配送を使って発送した場合は、宅配料金そのものが配送サービス利用料として出品者に請求されます。料金表はYahoo!オークションのおてがる配送の料金ページにあります。

税込10%の中身

ヘルプには、計算の内訳も書かれています。

  • 10%は税込の料率で、**税抜きの料率は9.09%**として計算されている
  • 落札システム利用料は小数点以下を四捨五入し、消費税は切り捨てて計算する
  • 特定カテゴリ以外では、この10%にYahoo!かんたん決済の機能提供の対価が含まれる

3番目は、ほかの販売先と比べるときに見落としやすい点です。決済手数料が別建てになっているサービスと並べるときは、その分を足してから比べることになります。

落札価格ごとの手数料

落札代金落札システム利用料(10%)差し引き後の受け取り
1,000円100円900円
3,000円300円2,700円
5,000円500円4,500円
10,000円1,000円9,000円
30,000円3,000円27,000円
100,000円10,000円90,000円

右の列は、落札代金から落札システム利用料だけを引いた金額です。ここから実際の宅配料金と仕入れ値が出ていきます。

計算例。 仕入れ値2,400円の商品が5,000円で落札され、送料700円を買い手が負担したとします。Yahoo!オークションが引くのは500円です。受け取りは4,500円と送料700円の合計5,200円で、そこから実際の宅配料金と仕入れ値2,400円を引いた金額が利益になります。宅配料金が700円で収まれば、残るのは2,100円です。仕入れ値と販売価格を変えながら同じ計算を続けるなら、粗利計算ツールの「販売手数料の率」に10と入れ、販売価格に落札代金を入れてください。ヤフオクの10%は落札代金にだけかかるので、送料は手数料の計算に混ぜず「自己負担の送料」に分けて入れます。

取引が流れても手数料はかかる:落札者を消す期限

Yahoo!オークションのヘルプは、落札システム利用料が発生する条件をこう定めています。

落札システム利用料は、実際のお取引状況にかかわらず「出品したオークションが落札されて落札者がいること」をもって発生します。

つまり、買い手が支払わないまま連絡が取れなくなっても、確定の時点で落札者がいれば10%はかかります。発生させない方法は1つだけで、期限内に落札者削除(支払い後は取引中止)を行うことです。期限はオークションの終了日で変わります。

オークションの終了日落札者削除・取引中止の期限
1日から15日終了月の末日、または終了から14日以内(336時間)のいずれか早いほう
16日から末日終了から14日以内(336時間)

ヘルプは、期限を過ぎた場合のことも書いています。「オークション終了日から14日(終了日時を起点として336時間)経過している場合は削除できません」。削除できなければ、売れていない商品に10%を払うことになります。

月の前半に終わったオークションのほうが期限が短くなります。 たとえば3日に終わったオークションは、14日が経つ前に月末が来るため、月末が期限です。出品が増えてくると、ここを見落として流れた取引の手数料を払う形になりやすいので、終了日ごとに期限を押さえておいてください。

出品システム利用料と一部のオプション利用料は別の扱いです。出品時や設定時に課金され、ヘルプの表現では「落札後の取引状況にかかわらず発生します」。出品を取り消しても、ガイドライン違反で取り消されても返金されません。

落札者に手数料を請求してはいけない

ヘルプの注意書きは明確です。

落札システム利用料などYahoo!オークションの利用料は出品者にかかる費用です。落札者に請求することは、Yahoo!オークションガイドラインで禁止されています。

商品説明に手数料分の負担を求める記載をすることも、落札後に請求することもガイドライン違反です。10%は出品価格に織り込んで設定することになります。送料や振込の手数料が落札者の負担になる場合があるのは別の話で、こちらは利用料ではありません。

いつ引かれるか

買い手の支払い方法落札システム利用料の払い方
Yahoo!かんたん決済出品者が商品代金を受け取るときに差し引かれる
それ以外(特定カテゴリの取引など)Yahoo!ウォレットに登録した支払い方法に請求される

ウォレットに請求される場合は、オークションの終了日を基準に前月16日から当月15日までの落札分が当月分としてまとめられ、翌月1日に確定します。確定後の引き落としは、口座振替なら確定月、クレジットカードなら確定月の翌月です。

実際のところ、Yahoo!かんたん決済で売れている限り、手数料を自分で払う場面はありません。売上から引かれた残りが入ってくるだけです。請求書が来るようになるのは、特定カテゴリを扱い始めたときです。

特定カテゴリは定額で、料金体系そのものが違う

一部のカテゴリは、落札価格に関係なく定額です。ヘルプでは「特定カテゴリ」と呼ばれ、「自動車、オートバイ」と「スポーツ、レジャー > 船、ボート > 船体」の下にあるものが対象です。

特定カテゴリ(ヘルプの区分)落札システム利用料出品システム利用料
中古車・新車、トラック・ダンプ・建設機械の車体、バスの車体、キャンピングカー(車体)、部品取り車3,080円(税込)3,080円(税込)
オートバイ車体1,980円(税込)かからない
セーリングボート、バスフィッシング用ボート、モーターボート3,080円(税込)かからない
水上オートバイ1,980円(税込)かからない

出品取消システム利用料も変わります。中古車・新車などの車体は1出品あたり3,080円(税込)、オートバイ車体と船体は550円(税込)です。

定額ということは、高額なほど料率としては下がるということです。 100万円で落札された中古車の3,080円は、落札代金の0.31%にあたります。通常カテゴリの10%とは、まったく別の料金体系だと考えてください。

そのかわり、特定カテゴリに出品するにはLYPプレミアム(スタンダードプラン、またはwith Netflix)の登録が必要です。ヘルプは、登録すると特定カテゴリの出品、個数の設定、複数の配送方法の選択ができると説明しています。注目のオークションとあなたへのおすすめコレクションの利用料は、特定カテゴリでも通常のカテゴリと同じです。

売れなくてもかかる手数料は3つ

  1. 出品取消システム利用料。 入札が入ったあとに出品を取り消すと、1出品あたり550円(税込)かかります。取り消した時点で発生し、キャンセルはできません。
  2. 注目のオークションの利用料。 1日あたりの設定金額に残り日数をかけ、消費税を足した金額です。設定を完了した時点で発生し、早期終了や出品の取り消しで早く終わっても、出品時に設定した終了日までの期間分が請求されます。
  3. 出品システム利用料。 特定カテゴリのうち中古車・新車などへの出品でかかります。再出品も計算に反映されますが、自動再出品ではかかりません。

2番目が、意図せず増えやすい部分です。料金が残り日数で決まるため、長い期間を設定したオークションに注目オプションを付けると、途中で終了させても請求は減りません。

あなたへのおすすめコレクションの利用料は、このオプション経由で入札・落札されたときだけかかるので、売れなければ発生しません。

eBay輸出と比べると、手数料の形が違う

国内で売るか、eBayで海外に売るかを比べている場合、見るべきなのは料率の大小ではなく手数料の形です。

比べる項目ヤフオク(通常カテゴリ)eBay.com(多くのカテゴリ)
売れたときの手数料落札代金の10%(税込)売上総額の13.6%(1点あたり7,500ドルまで)
計算対象に送料は入るか入らない入る(買い手に請求した送料と売上税を含む)
注文1件あたりの定額なし0.40ドル(注文額10ドル以下は0.30ドル)
国をまたぐ手数料なし日本登録のセラーには国際手数料がかかる
決済手数料10%に含まれる(特定カテゴリ以外)落札手数料に含まれる
受け取る通貨円米ドル(Payoneer経由で円に出金)
月額料金なし(LYPプレミアムは特定カテゴリ用)ストアを契約した場合のみ

eBay側の料率と定額は、2026年10月9日にeBayの料金ページで確認したものです。国際手数料の料率、Payoneerの出金費用、為替の扱いはeBayの手数料の記事にまとめています。

形の違いは3か所に出ます。1つめは送料で、ヤフオクは計算対象から外れ、eBayは入ります。2つめは通貨で、ヤフオクは円のまま終わりますが、eBayは米ドルで受け取ってから円に出金する分の費用が乗ります。3つめは売り先で、日本にはeBayの国内向けマーケットプレイスがないため、eBayに出品すれば売り先は常に海外になります(eBay輸出の記事)。

国内の販売先全体の中での位置づけは物販の記事に、メルカリで無在庫の形が認められるかどうかはメルカリでの無在庫販売の記事にまとめています。

手数料は経費になる:20万円は「所得」の基準

「ヤフオクで50万円売れたら税金はいくらか」という質問には、2つの答えがあります。分かれ目は、自分が使っていた物を売ったのか、売るために仕入れた物を売ったのかです。

国税庁のタックスアンサーNo.1906は、オークションサイトやフリマアプリでの個人取引による所得を、一般に雑所得にあたるとしています。そのうえで注記があります。「生活の用に供している資産(古着や家財など)の売却による所得は非課税(この所得については確定申告が不要)で、損失は生じてないものとみなされます」。

  • 自分の家財や古着を整理して50万円になった場合。 非課税で、確定申告は不要です。
  • 売るために仕入れた物を売った場合。 雑所得(反復継続して事業として行っていれば事業所得)です。給与所得者であれば、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要になります(タックスアンサーNo.1900)。

ここで手数料の話に戻ります。20万円という基準は、収入ではなく所得にかかります。 No.1900が書いているのは「各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える人」で、No.1500は業務にかかる雑所得を「総収入金額 − 必要経費」と定めています。落札システム利用料や配送サービス利用料は、この必要経費にあたる支出です。

ですから、50万円の売上がそのまま課税対象になるわけではありません。50万円から落札システム利用料の5万円、実際の送料、仕入れ値を引いた残りが所得です。仕入れ値が30万円なら、所得は20万円を下回ることもあります。どの手数料をいくら払ったかを記録しておくことが、申告の作業そのものです。 落札システム利用料は、Yahoo!オークションのご利用明細で月ごとに確認できます。

どちらのタックスアンサーも「令和8年4月1日現在法令等」と明記されたページです(2026年10月9日閲覧)。所得区分の判定、青色申告の可否、消費税の扱いは売上と活動の実態で変わります。仕入れて売る形で続けるなら、古物営業法の許可と開業の手続きを含めて物販の副業の記事を先に読んでください。最終的な判断は国税庁の窓口か税理士に確認してください。

まとめ

ヤフオクの手数料は、落札代金の10%(税込)という1つの料率でほぼ説明がつきます。構造としては単純で、月額も出品料も決済手数料もありません。注意する点は料率ではなく、次の3つです。

  1. 計算対象は落札代金だけ。 送料は含まれないので、送料を別に請求するほうが手数料は安くなります。
  2. 落札者がいれば発生する。 取引が流れたときは、終了から14日(336時間)以内、月の前半に終わったオークションは終了月の末日までに落札者削除か取引中止をしてください。
  3. 落札者に請求してはいけない。 10%は出品価格に織り込みます。

そして売上から所得を出すときは、この10%が必要経費になります。価格を決める前に、10%を引いた金額で仕入れ値と送料がまかなえるかを確かめてください。

よくある質問

ヤフオクの手数料はいくらですか。

出品者にかかる中心の手数料は、商品が落札されたときの落札システム利用料10%(税込)です。出品システム利用料は特定カテゴリ以外は無料で、月額の固定費もありません。10%には、特定カテゴリ以外ではYahoo!かんたん決済の機能提供の対価が含まれるため、決済手数料が別にかかることはありません。このほかに、入札後に出品を取り消したときの出品取消システム利用料550円(税込)、おてがる配送を使ったときの配送サービス利用料、注目のオークションなどオプションの利用料があります。いずれも2026年10月9日時点のYahoo!オークション公式ヘルプの金額です。

ヤフオクで50万円稼ぎました。税金はかかりますか。

何を売ったかで変わります。国税庁タックスアンサーNo.1906は、オークションサイトやフリマアプリでの個人取引による所得を一般に雑所得としたうえで、「生活の用に供している資産(古着や家財など)の売却による所得は非課税(この所得については確定申告が不要)」と注記しています。自分が使っていた家財や古着を整理して50万円になった場合は、非課税です。売るために仕入れた物を売った場合は雑所得(または事業所得)で、給与所得者なら給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。ここでいう20万円は収入ではなく、必要経費を引いたあとの所得です。落札システム利用料や送料は必要経費なので、50万円の売上がそのまま課税対象になるわけではありません。所得区分の判定は売上と活動の実態で変わるため、最終的には国税庁の窓口か税理士に確認してください。

ヤフオクの出品に手数料はかかりますか。

通常のカテゴリでは、出品システム利用料はかかりません。出品は何件しても無料で、売れなければ落札システム利用料も発生しません。出品の段階で費用が出るのは3つの場合です。1つめは特定カテゴリのうち中古車・新車などへの出品で、1出品あたり3,080円(税込)かかります。2つめは入札が入ったあとに出品を取り消した場合で、1出品あたり550円(税込)です。3つめは注目のオークションなどのオプションを設定した場合で、設定した時点で発生し、早く終了しても出品時に設定した終了日までの分が請求されます。

ヤフオクの手数料は送料にもかかりますか。

かかりません。Yahoo!オークションのヘルプは「落札システム利用料は、Yahoo!かんたん決済の『落札代金』に対して計算しています。送料として支払われた代金は含みません」と書いています。3,000円の商品を送料600円の買い手負担で売った場合、10%がかかるのは3,000円だけで、手数料は300円です。これは送料を計算対象に含めるeBayとは逆の扱いで、ヤフオクでは送料込みの価格にするより、送料を別に請求するほうが手数料は安くなります。ただし、おてがる配送を使って発送した場合は、宅配料金そのものが配送サービス利用料として出品者に請求されます。

落札されたあとに取引が流れたら手数料は戻りますか。

期限内に手続きをすれば発生しません。期限を過ぎると戻りません。ヘルプは落札システム利用料の発生条件を「実際のお取引状況にかかわらず『出品したオークションが落札されて落札者がいること』をもって発生します」と定めています。買い手が支払わないまま連絡が取れない場合は、期限内に落札者削除(支払い後は取引中止)を行ってください。期限はオークション終了から14日以内(終了日時を起点として336時間)で、終了日が1日から15日のオークションは、終了月の末日かこの14日のいずれか早いほうです。336時間を過ぎると落札者の削除自体ができません。

ヤフオクの手数料を落札者に負担してもらえますか。

できません。Yahoo!オークションのヘルプの注意書きは「落札システム利用料などYahoo!オークションの利用料は出品者にかかる費用です。落札者に請求することは、Yahoo!オークションガイドラインで禁止されています」と明記しています。商品説明に手数料分の負担を求める記載をすることも、落札後に請求することも、ガイドライン違反です。10%は出品価格に織り込んで設定することになります。なお、送料や振込の手数料については落札者の負担になる場合があり、これは利用料とは別の扱いです。