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ECサイトの作り方:BASE・Shopify・WordPressで開店するまでの6手順

ECサイトの作り方は、6つの手順で一通り終わります。 売る商品と売り先の形を決める、作り方を3つから選ぶ、アカウントを作って開設する、商品・決済・送料を設定する、特定商取引法に基づく表記を入れる、テスト注文をして公開する。開設そのものは、BASEなら「最短30秒」、Shopifyならアカウントを作った時点で管理画面が開きます。時間がかかるのは開設ではなく、そのあとの決済と表示の設定です。

検索上位にあるのは、EC構築会社とサービス提供会社の記事です。どれも自社のサービスへ誘導する形で、3つの作り方を同じ列で比べたものはほとんどありません。この記事は、BASE、Shopify、WordPress+WooCommerceの3つを、各社の料金ページとヘルプを2026年10月6日に読んだ数字で並べ、どの作り方でも必要になる手順を順番にします。

この記事が扱うのは「サイトを建てる」側の話です。開業届や青色申告承認申請書の期限、住所を出さずに済ませる方法、古物商許可といった事業者としての手続きは、ネットショップ開業の手順で扱っています。ECサイトは作り直せますが、期限のある届出は取り消せないので、まだ読んでいなければ先にそちらを読んでください。

手順1:売る商品と、売り先の形を決める

ECサイトを作る前に決めることが2つあります。何を売るか、そしてどの形で売るか。

何を売るかは、土台より先です。土台の料金差は注文1件につき数十円から数百円で、売れる商品がなければその差は発生しません。同じ商品を扱う店が実際に売れているかどうかは、作る前に確かめられます。日本のShopifyストアがどんな商品を扱い、どの広告チャネルを使っているかは、日本のShopifyストアのデータレポートにまとめています。特定の条件に合う店を探して、何を何点扱い、どの広告を出しているかを見るなら、次のような道具を使います。

ZIK AnalyticsのShopify Store Finder画面:国、言語、通貨、広告チャネルなどの条件でShopifyストアを絞り込み、店ごとの商品数や広告チャネルを一覧で見る。表示は英語のアプリ画面で、販売数は推定値

数値は推定で、傾向を読むためのものです。商品が決まっていない段階で店を建てても、設定する商品がありません。

どの形で売るかは、買い手を誰が連れてくるかの問題です。自分の店(自社ECサイト)は買い手を自分で連れてきます。Amazon.co.jpのようなモールは、「毎日Amazonで商品を探している何百万ものお客様」(Amazon出品サービス)に向けて売れる代わりに、大口出品で月額4,900円、小口出品で1商品100円に加えて、多くの場合5%から15.4%の販売手数料を払います。この記事は自社ECサイトの作り方を扱いますが、買い手を自分で連れてくる見込みがないなら、モールから始めるほうが答えは早く出ます。自社ECサイトとモールの手数料の構造の違いは、ネットショップのおすすめの記事の「2つの型」と「モール」の整理が先です。

手順2:作り方を3つから選ぶ

自社ECサイトの作り方は、大きく3つです。費用の形と、誰が保守をするかが違います。

作り方代表例初期費用 / 月額売れたときの手数料サーバーと保守
サービス型(ASPカート)BASE0円 / 0円売れた時だけ手数料が発生(BASEのサイト)サービス側
月額型Shopify Basic0円 / 月払い4,850円(年払いは月額換算3,650円)国内の標準カード3.55%、海外のカード3.9%、外部決済サービスの取引手数料2%サービス側
自作型(CMS+プラグイン)WordPress+WooCommerceプラグインは無料。サーバー代は契約先で決まるWooPaymentsのカード手数料3.60%(消費税10%が加わる)自分

表の数字は、各社のページを2026年10月6日に読んだものです。それぞれの性質を補います。

サービス型。 BASEのサイトは「初期・月額費用0円」「売れた時だけ手数料が発生します」と案内していて、流れは商品登録、デザイン、公開の3段階です。売れなければ費用が出ないので、売れるかどうかを確かめる段階に向いています。BASE、STORES、カラーミーショップの手数料率の比較と、月額型が安くなる分かれ目の計算はネットショップのおすすめの記事にあります。

月額型。 Shopifyの料金ページでは、Basicが「個人事業主に最適」、Growが月払い13,500円で「小規模チームに最適」、Advancedが月払い58,500円で「グローバル展開に」と案内されています。最初の3日間は料金がかからず、その後3か月間は月額150円で使えるとあるので、設定が終わるまでの費用は小さく済みます。海外に売ることが料金体系の前提に入っているのが、国内のサービスとの違いです。手数料の全体像はShopifyの手数料の記事で5,000円の注文1件を例に計算しています。

自作型。 WordPress.orgのプラグインページは、WooCommerceを「WordPress 向けのオープンソースの eコマースプラットフォーム」と説明し、プラグイン自体は無料で、有効インストール数は7百万以上、動作にはWordPress 7.0以上とPHP 7.4以上が必要と書いています。WordPress本体もオープンソースのソフトウェアで、GPLで公開されています(WordPress.org)。本体にお金はかからない代わりに、サーバーの契約、WordPressとプラグインとテーマの更新、バックアップ、セキュリティはすべて自分の仕事になります。有料の拡張機能もあります。

選び方は単純です。保守を自分でやりたくないならサービス型か月額型、月の売上がまだ読めないならサービス型、海外にも売るなら月額型、デザインや機能を自分で完全に制御したいなら自作型です。

手順3:アカウントを作り、ショップを開設する

3つとも、開設の入力は少なく済みます。

BASE。 BASE Uの案内では、メールアドレス、パスワード、ドメイン名(ショップのURL)を入れれば、すぐに自分のショップを開設できます。開設の費用はかかりません。決済方法を使うには個人情報の入力が必須で、個人の場合は非公開の設定にできるとBASEのサイトにあります。

Shopify。 ヘルプセンターの「販売を開始するための設定」の手順は次のとおりです。

  1. shopify.comに移動し、トライアルを始めるボタンをクリックします。
  2. 新しいアカウントを作成するか、既存のアカウントを選んでサインアップします。
  3. 任意で、ストアの請求情報を入力します。あとでも入力できます。
  4. 任意で、業種に合わせた設定のアンケートに答えます。
  5. 管理画面が開きます。

ヘルプの同じページからは、ビジネス設定、ストアの設定、メールの設定、公開の準備といった各手順のページに進めます。日本向けのガイドも、国別ガイドの中に用意されています。

WordPress+WooCommerce。 順番は3段階です。まずサーバーを契約してWordPressをインストールします(多くのサーバー会社に自動インストールの機能があります)。次にWordPressの管理画面からWooCommerceプラグインを追加して有効化します。有効化すると初期設定の案内が始まり、店の所在地、通貨、扱う商品の種類を入れていきます。この段階で、WordPress 7.0以上とPHP 7.4以上という要件を満たしているかをサーバー側で確認してください。

ここまでで「店」はできます。ただし、まだ誰も買えません。

手順4:商品を登録し、決済と送料を設定する

開設後に時間がかかるのは、この手順です。3つの設定を順番にします。

商品を登録する

商品名、説明、価格、写真を入れます。BASEの流れは商品登録、デザイン、公開の順で、商品登録が最初です。ShopifyとWooCommerceは、管理画面の商品のメニューから1件ずつ追加します。

どの作り方でも、写真と説明の質は、あとの返品率に直結します。消費者庁の特定商取引法ガイドは、引き渡された商品が種類や品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定めを、表示事項の1つに挙げています。説明と実物の差は、法律の側でも問題になる部分です。

決済を設定する

日本の買い手が使う決済は、作り方で受けられる範囲が違います。各社のページを読んだ範囲で並べます。

作り方決済サービスページが挙げている決済方法手数料
ShopifyShopify ペイメントカード、デジタルウォレット、分割払い、仮想通貨(Shopify ペイメントの日本向けページ)Basicで国内の標準カード3.55%、海外のカード3.9%
WordPress+WooCommerceWooPaymentsクレジットカード、Apple Pay等(WooPaymentsの日本向けページ)カード3.60%、海外のカードは2.00%、通貨換算は2.00%が加算、チャージバック1,500円、手数料に消費税10%
BASEBASEの決済この記事はBASEの決済ページを読んでいません同左

コンビニ決済とPayPayについて。 Shopify ペイメントの日本向けページには、カード、デジタルウォレット、分割払い、仮想通貨とあり、コンビニ決済とPayPayは載っていません。WooPaymentsの日本向けページも、クレジットカードとApple Pay等を挙げていて、コンビニ決済とPayPayの記載はありません。どちらも、入れるなら外部の決済サービスを足す形になります。Shopifyの場合は、外部の決済サービスで処理した注文に、Shopifyへの取引手数料(Basicで2%)が別にかかると料金ページにあります。

WooPaymentsは、WooCommerceの「WooPayments in Your Country」のページで日本が対象国に入っていて、日本向けのページは導入費用や月額料金はかからないと案内しています。ただし日本の手数料は、手数料のページで「10% CT(消費税)」が加わると明記されています。3.60%の手数料に消費税が乗るので、実際の負担率は3.96%です。

決済の有効化には、本人確認と売上を受け取る口座の登録が入ります。ここで日数がかかることがあるので、公開日が決まっているなら決済の設定を先に始めてください。

送料を設定する

送料は、どの作り方でも「どの地域に」「いくらで」の2段で決めます。全国一律にするか、地域で分けるか、一定額以上で送料無料にするか。運送会社との契約はECサイトの外で自分で行い、ECサイトに入れるのはその契約をもとに自分で決めた送料です。

送料を決めるには、梱包後の重さとサイズが要ります。商品を登録する前に、実際に梱包して重さを量っておくと、送料の設定で戻ることがなくなります。買い手に請求する送料と、運送会社に払う実費の差は、そのまま利益に効きます。

手順5:特定商取引法に基づく表記を入れる

ネットで物を売れば、特定商取引法の「通信販売」に当たります。消費者庁の特定商取引法ガイドは、広告に表示すべき事項として次を挙げています。

  • 販売価格(送料についても表示が必要)
  • 代金の支払時期、方法
  • 商品の引渡時期
  • 申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨および内容
  • 契約の申込みの撤回または解除に関する事項
  • 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
  • 販売価格、送料等以外に購入者が負担すべき金銭があるときは、その内容と額
  • 引き渡された商品が種類または品質に関して契約の内容に適合しない場合の販売業者の責任についての定め

返品についての特約(返品の可否、期間、費用負担)がある場合は、その内容を省略できません。そして同じページは、要件に該当すれば個人でも特定商取引法上の「販売業者」になると明記しています。

表記を入れる場所は作り方で違います。Shopifyはヘルプセンターの「ストアポリシーを追加する」で、管理画面の「設定 > ポリシー」に返品ポリシー、プライバシーポリシー、利用規約、配送ポリシー、法的通知、定期購入ポリシーの6種類を入れられるとしていて、入れたポリシーはチェックアウトページのフッターに自動でリンクされます。日本の店は、法的通知の欄に特定商取引法に基づく表記を入れる形です。WordPress+WooCommerceは固定ページとして自分で作り、フッターのメニューから全ページで届くようにします。BASEは、この記事ではその設定画面を読んでいないので、管理画面の案内に従ってください。どの作り方でも、買い手が注文する前に読める場所に置くのが要点です。

氏名と住所を公開することに抵抗がある人は多いはずです。個人事業者が住所の表示をどう扱えるか、開業届と青色申告承認申請書の期限、仕入れた中古品や新品を転売する場合の古物商許可については、ネットショップ開業の手順で一次情報から整理しています。この表記は、ECサイトの手順の中で最も「あとで直せばいい」と後回しにされ、最も直されないままになる部分です。公開前に埋めてください。

手順6:テスト注文をして公開する

公開の前に、買い手と同じ道をたどります。

  1. 商品ページから注文を完了する。 自分のカードで最小額の商品を買い、決済が通るか、確認メールが届くか、注文が管理画面に入るかを確かめます。テスト用の決済モードがある作り方なら、まずそちらで試し、最後に実際の決済で1件確かめます。
  2. 送料の表示を確かめる。 住所を変えて、地域ごとの送料と送料無料の条件が意図どおりに出るかを見ます。
  3. スマートフォンで開く。 日本の買い手の多くはスマートフォンから見ます。写真、ボタン、特定商取引法の表記へのリンクが、小さい画面で届くかを確かめます。
  4. 返金を1件やってみる。 テスト注文を返金して、返金の操作と買い手側への通知を知っておきます。本番で初めて返金の画面を開くより、ここで一度触っておくほうが安全です。
  5. 公開する。 BASEは公開の操作、Shopifyはパスワード保護の解除、WordPressは「準備中」の設定を外すなど、作り方ごとの公開操作を行います。

公開してからも、設定は変えられます。変えにくいのは、売る商品と、特定商取引法の表記に書いた氏名と住所と、決済の本人確認で提出した情報です。

作ったあとに決まること:集客

ここまでで店はできますが、自社ECサイトには開設した時点で買い手が誰もいません。買い手を連れてくるのは自分です。

集客の方法は、検索、SNS、広告の3つに大きく分かれます。どれにも費用か時間がかかります。日本のShopifyストアのうち、売れている店がどの広告チャネルを使っているかは、日本のShopifyストアのデータレポートにあります。広告を出す前に、同じ商品を売る店がどんな広告を出しているかを見るなら、Meta広告ライブラリの使い方が先です。

開店後に売れない原因は、商品に需要がない、価格が相場と合っていない、誰にも見つけられていない、の3つに切り分けられます。順番に確かめる方法はShopifyで売れないときの記事にまとめています。手順1で商品を確かめておけば、1つ目の原因は先に消えています。

公開前の確認表

6つの手順を、公開前に見直す形で並べます。

手順確認すること
1 商品と形同じ商品を扱う店が売れているか。買い手を自分で連れてくる見込みがあるか
2 作り方月の売上の見込みと、保守を誰がやるかで選んだか
3 開設アカウント、ショップのURL、管理画面に入れるか
4 商品・決済・送料写真と説明、決済の本人確認、コンビニ決済やPayPayの要否と手数料、梱包後の重さをもとにした送料
5 表記消費者庁の表示事項がすべて入っているか、返品の条件を書いたか、注文前に読める場所にあるか
6 テストと公開注文、送料の表示、スマートフォンでの表示、返金の操作、公開の操作

まとめ

ECサイトの作り方は6手順です。商品と形を決め、作り方を3つから選び、開設し、商品・決済・送料を設定し、特定商取引法に基づく表記を入れ、テスト注文をして公開する。開設は短時間で終わり、BASEは初期費用と月額0円、Shopify Basicは月払い4,850円、WordPress+WooCommerceはプラグインが無料でサーバーと保守が自分持ちです。日本の買い手が使うコンビニ決済やPayPayは、ShopifyとWooPaymentsの日本向けページには載っておらず、外部の決済サービスを足す形になります。個人でも特定商取引法の表示は必要です。

数字と手順は、各社のページを2026年10月6日に読んだものです。画面の名称と料金は変わるので、迷ったらその日のヘルプと料金ページを開いてください。

よくある質問

ECサイトは自分で作れますか。

作れます。BASEのサイトは「開設まで最短30秒」と案内していて、メールアドレス、パスワード、ショップのURLを入れれば開設できます。Shopifyはshopify.comでアカウントを作ればすぐに管理画面が開きます。WordPress+WooCommerceは、サーバーにWordPressを入れてからWooCommerceプラグインを有効化する形で、WordPress 7.0以上とPHP 7.4以上が必要です。開設そのものは短時間で終わり、時間がかかるのは決済の本人確認、送料の設計、特定商取引法に基づく表記の準備です。

ECサイトを作るのにいくらかかりますか。

作り方で違います。BASEは初期費用と月額0円で、売れたときだけ手数料がかかります。Shopify Basicは月払い4,850円(年払いなら月額換算3,650円)で、国内の標準カードの手数料3.55%、最初の3日間は料金がかからず、その後3か月間は月額150円です。WordPress+WooCommerceはプラグインが無料で、サーバー代は契約するサーバー会社で決まり、WooPaymentsを使うなら導入費用や月額料金はかからず、カード手数料は3.60%に消費税10%が加わります。いずれも2026年10月6日時点の各社のページの数字です。

ECサイトを作るには何が必要ですか。

手順で言えば、売る商品、作り方の選択、アカウント、商品情報と写真、決済の本人確認書類、送料の決め方、特定商取引法に基づく表記の内容です。制度の面では、個人でも反復継続して売れば特定商取引法の販売業者になり、氏名、住所、電話番号などの表示が必要です。仕入れた中古品や新品を転売するなら古物商許可の話が出てきます。開業届や古物商許可といった事業者としての手続きは、ネットショップ開業の手順の記事で扱っています。

ECサイトの作り方で一番簡単なのはどれですか。

開設までの入力が最も少ないのは、BASEのようなサービス型です。メールアドレス、パスワード、ショップのURLで開設でき、初期費用と月額は0円です。ただし「簡単」は開設の話で、売れるかどうかの話ではありません。売れる商品がなければ、どの作り方でも売れません。開設の簡単さで選ぶなら、まずサービス型で小さく出し、月の売上が安定してから月額型に移す順番が、費用の面でも合理的です。

ECサイトにコンビニ決済やPayPayは入れられますか。

作り方によります。Shopifyの日本向け決済ページ(2026年10月6日時点)はカード、デジタルウォレット、分割払い、仮想通貨を挙げていて、コンビニ決済やPayPayは載っていません。入れるなら外部の決済サービスを足す形で、その場合はShopifyの外部サービスの取引手数料(Basicで2%)が別にかかります。WooPaymentsの日本向けページもクレジットカードとApple Pay等を挙げていて、コンビニ決済やPayPayの記載はありません。BASEについては、この記事はBASEの決済のページを読んでいないので、受けられる決済方法と手数料はBASEの案内で確認してください。

ECサイトを作ったあと、売れないのはなぜですか。

自社ECサイトには、開設した時点では買い手が誰もいません。モールやフリマアプリと違って、買い手を連れてくるのは自分です。売れない原因は、商品に需要がない、価格が相場と合っていない、誰にも見つけられていない、の3つに切り分けられます。順番に確かめる方法はShopifyで売れないときの記事にまとめています。作る前に、同じ商品を扱う店が実際に売れているかを見ておくと、1つ目の原因は先に消せます。