せどりツールの選び方:何を自動化すると効果があるのか
「せどりツール」と一口に言っても、解いている問題はばらばらです。商品を探すもの、価格を追うもの、出品を楽にするもの。どれを入れるかより先に、自分がどこで詰まっているかを決めるほうが早く進みます。
ツールを入れても売れるようにはなりません。ツールが変えるのは判断の速さであって、判断の基準ではないからです。
種類ごとに、解く問題が違う
| 種類 | 解く問題 | 必要になるタイミング |
|---|---|---|
| リサーチ | 何が、いくらで、どれくらい売れているか | 商品が見つからない、選べない |
| 価格・利益計算 | 手数料と送料を引いて何が残るか | 見つかるが利益が読めない |
| 価格追跡 | 相場がいつどう動いたか | 仕入れ時期を判断したい |
| 出品支援 | タイトル作成、一括出品 | 出品作業に時間を取られている |
| 在庫・受注管理 | 複数の販路をまとめて扱う | 販路が増えて管理が追いつかない |
自分の詰まりがどれかを決めてから選んでください。 リサーチで困っているのに在庫管理を入れても、時間は減りません。
最初は手作業で足りる
リサーチ自体は、費用をかけずに始められます。各マーケットプレイスの検索で売却済みの商品に絞り込めば、実際に売れた価格が見られます。
見るのは2つだけです。
- 実際に売れた価格(出品されている価格ではありません)
- その価格で、どれくらいの頻度で売れているか
出品価格は売り手の希望であって、売れた証拠ではありません。3か月売れ残っている商品にも価格はついています。この原則は手作業でもツールでも変わりません。
限界は件数です。 1つの商品を調べるなら手作業で足ります。20個の候補を比べ、それぞれの売れた件数を数え、カテゴリーの平均と照らし合わせる段階になると、時間がかかりすぎて調べる前に決めてしまうようになります。
ツールを入れる境目はそこです。 機能の多さではなく、手作業が追いつかなくなった時点です。
対象にしている市場を必ず確認する
ここが選び方で一番間違えやすいところです。
ツールによって、見ているデータの市場が違います。 国内のマーケットプレイスの取引を扱うものと、海外マーケットプレイスの取引を扱うものでは、同じ商品でも見える数字が変わります。
国内で売るなら国内の取引データを、海外に売るなら売り先の市場のデータを見る必要があります。日本の相場を見て海外向けの仕入れを判断すると、需要のない商品を抱えることになります。
ZIK Analyticsが扱っているのは、eBayを中心とした海外マーケットプレイスの実売データです。日本から海外に売る場合の売り先の数字にあたります。なお現時点でアプリの表示は英語のみで、日本語表示には対応していません。国内のマーケットプレイスだけで完結させる場合は、国内向けのツールを選んでください。
eBay自身もリサーチ機能を提供しています。外部のツールとの違いは、対象範囲、絞り込みの細かさ、そして複数商品をまとめて比較できるかどうかに出ます。
月額を回収できるかの考え方
判断は単純な割り算です。
- 月に何件扱うか
- 1件あたりいくら残るか
この2つを掛けた額に対して月額が見合うかを見ます。月に5件、1件1,000円の利益なら、回収の余地は限られます。月に50件扱うなら話は変わります。
つまりツールの費用は、取扱件数が増えてから効いてくる性質のものです。逆に言えば、件数が少ない段階で高機能なものを入れても回収できません。
選ぶ前に確認すること
- 自分が一番時間を使っている作業はどれか
- そのツールが見ているのは、自分の売り先の市場か
- 月の取扱件数と1件あたりの利益で、費用が回収できるか
- 手作業ではもう無理な段階に来ているか
4が「まだ手作業で足りる」なら、急ぐ必要はありません。リサーチの型が身についてから入れたほうが、ツールの数字も正しく読めます。
まとめ
せどりツールは、判断を速くする道具です。判断の基準そのもの、つまり「売れた価格と頻度で選ぶ」という原則は変わりません。
選ぶ順番は、詰まっている作業 → 対象市場の一致 → 件数で回収できるか。この順で見れば、機能表を比べるより早く決まります。
よくある質問
無料のツールだけで足りますか。
最初は足ります。各マーケットプレイスの検索で売却済みに絞れば、実際に売れた価格は費用をかけずに確認できます。限界は件数で、20個の候補を比較する段階になると手作業は現実的でなくなります。
どの種類のツールから入れるべきですか。
自分が一番時間を使っている作業からです。商品が見つからないならリサーチ、見つかるが利益が読めないなら価格と手数料の計算、出品作業に時間がかかるなら出品支援です。
国内向けと海外向けのツールは何が違いますか。
扱うデータの市場が違います。国内のマーケットプレイスの取引を見るツールと、海外マーケットプレイスの取引を見るツールでは、同じ商品でも見える数字が変わります。売り先に合ったものを選んでください。
月額はいくらまでなら妥当ですか。
金額そのものより、1件あたりの利益と月の取扱件数で決まります。月に何件扱い、1件いくら残るのかを先に出してから判断してください。
ツールを入れれば売れるようになりますか。
なりません。ツールは判断を速くするもので、判断の基準そのものは変わりません。売れた価格と頻度で判断するという原則は、手作業でもツールでも同じです。